朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「まだ食べてないのに〜」

「笑い終わったら戻る」

「もう落ち着いたわよ。
いや、もう一度京を見たらまた吹き出すかもしれないけど」

「あいつも必死なんだよ。そう笑ってやるな」

「……わかったわよ。
でも、どうして保留されてるのかわからないんだよね。
さっきも言ったけど、もう許嫁問題は関係ないし、泉だって京のこと一途に想ってるはずなのよ?」

わかってる。
そんな事は双子の俺が一番わかってる。

「まあ……それは……」

「何? 理由わかるの? 
泉、私には何も言わないのよ」

それは俺が……

「……」

「真?」

「……俺だよ。多分、理由は俺だ」

「……? どういうこと? 
真、交際に反対してるの?」

「いや……それはない。
そうじゃなくて………」
< 114 / 517 >

この作品をシェア

pagetop