朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
親友の兄 side撫子
喉が渇いた…
なんかイガイガする…
いや、きっと枯れてるんだ。
昨日はちょっと盛り上がり過ぎた。
散々焦らされて、攻め立てられて、何度果てたかわからない。

隣に眠る人をじっと見つめる。
一体この細い身体のどこにあんな体力があるんだろう。
体力? 精力?
……どっちでもいいわ。
飢えた獣だよ。
ひと月ぶりだったとはいえ、こっちの体力がもたないんですけど……。
先週、真が大阪に帰った時は女の子の日だったからね。会わなかったのよ。

真冬なのに、暑いくらいの狭いベッドから抜け出す。
どうやら起きる気配はない。
遅くまで仕事して、さらに遅くまでうんと体力を使って……。疲れてるよね。
もう少し寝かせておこう。

冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、半分まで一気飲みする。枯れた喉に冷たい水がピリピリする感触が心地いい。
さっきまで隣に寝る人の体温で暑いくらいだったのに、一気に身体が冷えてくる。

「5時半時か……」

もう一度ベッドに戻れば、あと1時間は寝ることが出来る。でもそれは危険だ。

「シャワー浴びよ……」
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