朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
京が泉に一途だということもわかってる。

でも、人間何があるかわからない。
魔が刺してしまうこともあるのだ。

京が変な女の誘いに乗ってしまったら?

そんなことで泉が傷ついたら…と思うと放っておけなかったのだ。

だからあの3人の関係が、前に進むためのお手伝いをするだけのつもりだった。

願わくば、真が早く立ち直れるように、ショックを和らげてあげたかった。
ただそれだけ…

だからあのホワイトデーの日、私の失言から真が落ち込む姿は、わたしの本意ではなかった。

だからって、親友の兄と寝るなんて、一番やっちゃいけないことだったのよ。

幼稚園に入って一番最初に出来た友達が泉だった。人生初の友達で大親友。

綺麗で、性格も良くて、面倒見も良くて、誰からも好かれる泉は私の自慢だった。

双子戦士のキャラクターで、私の推しはもちろんイズミだ。男に興味はなかった。

親友は一生もの。だから真との距離感には気を付けていたはずなのに……。

泉に顔向け出来ないことをしてしまうなんて。
< 180 / 517 >

この作品をシェア

pagetop