朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
2人が黙ってしまったので、なんとか気を取り戻して、私が話を進めた。
「もう1つ聞かせて?
その人は私の知ってる人?」
「え」
先程の達矢さんの様子で、なんとなく伝わるものがあった。だからこれはただの確認作業。
「……まあ、うん。
ナコちゃんも知ってるよ」
「亜希さんね?」
ハァ……
バレたか…とため息を吐く達矢さん。
「そう。川田亜希だよ。
でも彼女はかたくなでさ。バンクロの跡取りとはつり合わないって言うんだ。
彼女の実家は小さな町に1軒しかない理容室なんだ。自分は田舎者で、相応しくないから結婚は出来ないって。
そんなこと、全く気にしなくていいって言ってるのに。
それに見合いの話が広がってからは、もう会わない方がいいって言い出して…」
「亜希さんがそんな事を……」
真には誰だかわからないので、簡単に亜希さんの説明をする。
「話はわかりました。
聞いた上で言います。
やっぱり偽装はやめた方がいいです。
撫子を使うという事は、亜希さんでは断る理由にならないという事を認めることになります。
偽装のことを知った時、亜希さんが傷付くとは考えなかったんですか?」
「あ……」
「もう1つ聞かせて?
その人は私の知ってる人?」
「え」
先程の達矢さんの様子で、なんとなく伝わるものがあった。だからこれはただの確認作業。
「……まあ、うん。
ナコちゃんも知ってるよ」
「亜希さんね?」
ハァ……
バレたか…とため息を吐く達矢さん。
「そう。川田亜希だよ。
でも彼女はかたくなでさ。バンクロの跡取りとはつり合わないって言うんだ。
彼女の実家は小さな町に1軒しかない理容室なんだ。自分は田舎者で、相応しくないから結婚は出来ないって。
そんなこと、全く気にしなくていいって言ってるのに。
それに見合いの話が広がってからは、もう会わない方がいいって言い出して…」
「亜希さんがそんな事を……」
真には誰だかわからないので、簡単に亜希さんの説明をする。
「話はわかりました。
聞いた上で言います。
やっぱり偽装はやめた方がいいです。
撫子を使うという事は、亜希さんでは断る理由にならないという事を認めることになります。
偽装のことを知った時、亜希さんが傷付くとは考えなかったんですか?」
「あ……」