朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
そう言ってスマホを差し出し、ふりふりの画面を見せる。
ここまでされて、自分のスマホを出さない人はまず居ない。
真も例外ではなく、慌ててメッセージアプリを立ち上げ、同じ画面を出した。

あっという間にふりふりし終わり、2人はお友達??

実に達矢さんらしい……

真もあっという間の出来事に呆然としている。

「あ、俺はたっちゃんでも達矢でもどっちでもいいから。
じゃあ、また来る時は連絡するよ!
遅くまで悪かったね」

「い、いや、大丈夫……です……」

「ナコちゃんは……ホテルまで送ろうか?」

「え? あ……」

「俺が送りますから、大丈夫です」

「……そう。そうだよね」

ニヤッと笑って達矢さんが立ち上がった。

「じゃあ、ナコちゃんも真くんもありがとう。お疲れ様!」

と言って、颯爽と帰って行った。
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