朝倉家の双子、恋をします！〜めぐり来る季節をあなたと〜

「……えーっと、なんだか騒がしくてごめんね。
突然来ちゃって……」

「いや、別にいい。
……帰るぞ」

「あ、うん。遅くなってごめんなさい。
わ、もう11時半だ！ 」

閉店から1時間も経ってたんだね。
仕事終わりに申し訳ない。

それから私達はparkside Aを出て、私が取っていたホテルに向かった。日付が変わってからチェックアウトをするためだ。
朝、一度この部屋に寄り、荷物を置いたきり、この部屋に滞在した時間は、ものの１分程だった。

「わざわざ荷物を移動させる必要なかったのに。面倒だろ？」

「でも……明日まで宿泊予定なんだから……」

「泉並みに真面目だな。
さすが親友」

「もうっ！　揶揄ってるの？」

「いや、事実を言っただけだ。
早く出よう」

日付が変わったので、チェックアウトを済ませ、私の荷物を持って真の自宅へ向かった。

再び久屋大通りに出る。