朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「……少しだけだぞ」

そう言って私の手を引き、真はセントラルパークに向かってくれた。

しっかりと繋がれた手がマフラーと同じくらい温かい。

キラキラ光る足元のライト。
見上げれば美しくライトアップされたテレビ塔。

せっかく二人で歩くセントラルパークなのに、今の私には全てがボヤけて見えている。

潤んだ目に映った景色は、眩しいくらいにキラキラとしていて、込み上げた想いが苦しかった。

ねぇ、真……
私も、少しは大切に思ってくれてる?

でも、前を歩く真は一度も後ろを振り返らなかった。







その夜も、真は私の意識が飛ぶまで容赦なく抱いた。

「ん、真……もう、ムリ……あんっ……」

「……まだだ」

執拗に激しく突き上げられ、またあの届きそうで届かない、もどかしい快感が込み上げてくる。
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