朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「おねがい…もう……あぁっ」

「……またイキそうか?」

「ん、ん……イク、イッちゃう……」

「……いいよ、イケ……」

「も……ダメ………ああぁっ、んっ」

クライマックスの声は真の噛み付くようなキスで封じ込まれた。

絶頂を迎えても、尚も律動を繰り返す真。

「ハァ……も、ダメなんだってばぁ……」

「……俺も、もう……」

さらに激しく最奥まで突き上げられ、真もようやく欲望を吐き出した。









今日はいつもより執拗に責め立てられた気がする……。
激しい息遣いが収まると同時に眠気が襲ってくる。

「撫子……?」

「……ん……」

「風邪ひくぞ……」

真が、むき出しの私の肩を包み込むように、抱きしめて眠ろうとする。
温かい。
薄れゆく意識の中で、さっきのマフラーを思い出す。

ねぇ、真
私達、もう欲望だけじゃないよね……

どうしようか……この気持ち……
この人がこんなに大切になるなんて……



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