朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「それ、誰から?」
「私小連事務局の事務局長の西前様からです」
「電話で?」
「は、はい。とても恐縮されていました」
「それだけ?」
「……私小連会長の推薦だと…」
「……でしょうねぇ」
「あの、もしかして、伯父様?」
「そうよ。この春から私小連の会長に就任したの。公私混同。とんでもない無茶振りだわ!」
常務、坂上雅伯母様の旦那様で、母の長兄。
そして私の母校の校長先生である、坂上聖伯父様だ。
私小連会長になってらしたのね。
知らなかった。
常務…雅伯母様はスマホを取り上げ、電話をかけ始めた。
「………聖?
ちょっと、どういうこと?
私小連の事務局長さんから連絡があったんだけど」
ピッ
私にも聞こえるようにスピーカーにしてくれた。
「ああ、連絡あった?
申し訳ない。講演を頼んでいた作家さんが体調を崩されてね。急遽代わりに講演できる人を探していて、それでダメ元で雅を推薦してみたんだ
事務局長がえらく乗り気でさ。
空いてるだろう? 来週の金曜日」
「私小連事務局の事務局長の西前様からです」
「電話で?」
「は、はい。とても恐縮されていました」
「それだけ?」
「……私小連会長の推薦だと…」
「……でしょうねぇ」
「あの、もしかして、伯父様?」
「そうよ。この春から私小連の会長に就任したの。公私混同。とんでもない無茶振りだわ!」
常務、坂上雅伯母様の旦那様で、母の長兄。
そして私の母校の校長先生である、坂上聖伯父様だ。
私小連会長になってらしたのね。
知らなかった。
常務…雅伯母様はスマホを取り上げ、電話をかけ始めた。
「………聖?
ちょっと、どういうこと?
私小連の事務局長さんから連絡があったんだけど」
ピッ
私にも聞こえるようにスピーカーにしてくれた。
「ああ、連絡あった?
申し訳ない。講演を頼んでいた作家さんが体調を崩されてね。急遽代わりに講演できる人を探していて、それでダメ元で雅を推薦してみたんだ
事務局長がえらく乗り気でさ。
空いてるだろう? 来週の金曜日」