朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
京はひとりっ子なので、もう中学の頃から、このはなれを私物化している。

高校生になってすぐ、京仕様にリフォームしてからは、実家の自室からはなれに引っ越しをし、母屋には食事を食べに行くだけの生活になった。

今では、京も少しは自炊するし、完全に一人暮らしの状態になっていた。
私や真が出入りしていても、ご両親には全く気付かれない。だから気軽に立ち寄ることができるのだ。

ここに京の彼女として出入りするようになってから、約3年になる。

生まれた時からの幼馴染で、多くの時間を一緒に過ごしてきたのに、私達が付き合い出したのは、成人式を過ぎてからと遅かった。

なぜ遅すぎるスタートになったのか。

それは、私達双子と京との、微妙なバランス関係と、ある事件が起因していた。





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