朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
その、とある事件を語る前に、数限りなくある3人の思い出の中から、思い出深いお話をしておこう。
私たちの通っていた聖堂館学園では、原則として双子は同じクラスになれない。だから、入園当初から私と真は別々のクラスだった。
年少の1年間は真と京が同じクラス。
私だけが別のクラス。
真と離れたのは寂しかったけど、そこで初めて、私にも女の子のお友達が出来たのだ。
初めての同じ歳の女の子との遊びは、新鮮で楽しかった。私の世界はそこから広がり始めたのだと思う。
私達の母は、この学園の幼稚園教諭をしている。だから降園時間を迎えても、母には仕事がまだ残っているので、いつも延長保育に入っていた。
そして、京のお母様である美央おば様も、この学園の高等部のスクールカウンセラーをしているので、同じように毎日延長保育に入っていた。
ある日の延長保育中のことだった。
いつものように絵本の読み聞かせが終わった後は、自由時間。皆んな好きな遊びに没頭する。
私は折り紙が好きで、いろんなものを折って遊んでいた。真は黙々とブロック。そして京はいつも粘土遊びに夢中だった。
私たちの通っていた聖堂館学園では、原則として双子は同じクラスになれない。だから、入園当初から私と真は別々のクラスだった。
年少の1年間は真と京が同じクラス。
私だけが別のクラス。
真と離れたのは寂しかったけど、そこで初めて、私にも女の子のお友達が出来たのだ。
初めての同じ歳の女の子との遊びは、新鮮で楽しかった。私の世界はそこから広がり始めたのだと思う。
私達の母は、この学園の幼稚園教諭をしている。だから降園時間を迎えても、母には仕事がまだ残っているので、いつも延長保育に入っていた。
そして、京のお母様である美央おば様も、この学園の高等部のスクールカウンセラーをしているので、同じように毎日延長保育に入っていた。
ある日の延長保育中のことだった。
いつものように絵本の読み聞かせが終わった後は、自由時間。皆んな好きな遊びに没頭する。
私は折り紙が好きで、いろんなものを折って遊んでいた。真は黙々とブロック。そして京はいつも粘土遊びに夢中だった。