朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「ああ! HASEGAWAの跡取りさんだね。
宜しくお願いします。
で、朝倉さんって、ひょっとして真くんの妹さん?」
「え? 真をご存知なんですか?」
「名古屋のparkside Aにはよく行くんだ。
一度ナコちゃんを偶然連れて行った時に紹介してもらってね。
それから親しくしてもらっているんだ」
「そうだったんですか!
こちらこそ兄がお世話になっております」
私達より少し上に見える達也さんは、とても人懐っこそうな人で、この人なら人見知りの真でもぐいぐい押し切られて仲良くしてそうだな、と思った。
「もう帰るの?
ちょっと待ってて、ナコちゃんに話があって…
あ、ひょっとして3人でどこかへ行く?」
「食べて帰ろうって言ってたところなんです。
良かったら笹木さんもいかがですか?」
「いいの? 」
「せっかくお会い出来たので、ぜひ」
焼香を終えて、会場を出たところで、撫子の知り合いが声をかけてきた。
「ナコちゃん!」
「達也さん、今来られたんですか?」
「ああ。遅くなってしまった。
義兄さんは?」
「さっきまでいたんですけど、青藍の誕生日だからすぐに帰っちゃったんです」
「あ、そうか。
今日、青藍の4歳の誕生日だったな。
……あれ、こちらは?」
「あ、幼馴染なの。偶然会って……」
「朝倉泉と申します。
弓子さんの弟さんですか?」
「そうです。笹木達矢と申します」
「バンケットクローゼットの専務さんよ」
「バンクロの専務さんでしたか。
長谷川京と申します。
HASEGAWAのブライダル部門の営業担当をしています」
こちらも誰にでも愛想のいい京が、あっさり達矢さんを誘っている。
「じゃあ、焼香済ませてくるから、待ってて」
そう言ってそろそろ終わりが見えてきた焼香の最後尾に並びに行った。
宜しくお願いします。
で、朝倉さんって、ひょっとして真くんの妹さん?」
「え? 真をご存知なんですか?」
「名古屋のparkside Aにはよく行くんだ。
一度ナコちゃんを偶然連れて行った時に紹介してもらってね。
それから親しくしてもらっているんだ」
「そうだったんですか!
こちらこそ兄がお世話になっております」
私達より少し上に見える達也さんは、とても人懐っこそうな人で、この人なら人見知りの真でもぐいぐい押し切られて仲良くしてそうだな、と思った。
「もう帰るの?
ちょっと待ってて、ナコちゃんに話があって…
あ、ひょっとして3人でどこかへ行く?」
「食べて帰ろうって言ってたところなんです。
良かったら笹木さんもいかがですか?」
「いいの? 」
「せっかくお会い出来たので、ぜひ」
焼香を終えて、会場を出たところで、撫子の知り合いが声をかけてきた。
「ナコちゃん!」
「達也さん、今来られたんですか?」
「ああ。遅くなってしまった。
義兄さんは?」
「さっきまでいたんですけど、青藍の誕生日だからすぐに帰っちゃったんです」
「あ、そうか。
今日、青藍の4歳の誕生日だったな。
……あれ、こちらは?」
「あ、幼馴染なの。偶然会って……」
「朝倉泉と申します。
弓子さんの弟さんですか?」
「そうです。笹木達矢と申します」
「バンケットクローゼットの専務さんよ」
「バンクロの専務さんでしたか。
長谷川京と申します。
HASEGAWAのブライダル部門の営業担当をしています」
こちらも誰にでも愛想のいい京が、あっさり達矢さんを誘っている。
「じゃあ、焼香済ませてくるから、待ってて」
そう言ってそろそろ終わりが見えてきた焼香の最後尾に並びに行った。