朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
しばらくすると、達矢さんが会場から出てきたのだが、1人じゃない。あの綺麗な人が横にいる。
しかも腕を組んで。
達矢さんの彼女かしら……
でも親族なのにどうしてここに??

「達矢さん! 待って。
どうして行っちゃうの?
今から通夜振る舞いがあるのよ。
達矢さんにも出てもらわないと困るわ」

「いや、僕はもう失礼します。
先代にはお世話になったので、今日は最後のご挨拶をさせて頂きました。
姫依さんも、どうぞお疲れ様が出ませんように。社長にも宜しくお伝えください」

「もうっ! どうしてそんな他人行儀な事を言うの?
私達、もうすぐ婚約する仲なのに……」
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