朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
降園時間が近づき、京の周りにたくさんの子供達が集まっていた。

私も近寄って見てみると、何やらカラフルなお菓子のようなものが沢山ある。

その日は、午前中の保育時間に小麦粘土を使った遊びをしていた。

いつもなら油粘土で遊ぶ京だったが、小麦粘土が残っていたので、それを使って何か作品を作ったようだった。

「けいくん、すご〜い!」

「おいしそう〜」

「わたしもほしい〜。これちょうだい!」

そんな声が聞こえる。

いいな。私もほしい。
なんだかわからないけど、美味しそうですごいものなんだ。

そう思ったけれど、その中に入っていける自信はなかった。
京の周りにいるのは、みんな京のクラスメイトだったからだ。

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