朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「ま、まさか!
違いますよ。相手は泉です。
お、俺には泉しかいませんからね! 」

京が、心外だ!という顔をして慌てている。

「……何? 京、どうして慌ててるの?」

「本当よー。泉と私が知らないナニカがあるのかしら?」

「ち、違うぞ!
俺には泉とイズミだけなんだからな!」

「……」
「……」
「…??」

達矢さんの頭にはきっとハテナがついていることだろう。

「もー。また残念御曹司になってるよ。
オタク発言やめて」

「ごめんね、ナコも達矢さんも。
達矢さん、あの……簡単に説明すると、京はフィギュア作りが趣味で、双子戦士イズミのフィギュアを作ることが……生き甲斐?なの」

「そうなんです!
イズミを作るのが俺の生き甲斐。
あ、もちろんこっちの泉を愛でるのも生き甲斐なんですけどね」

「ちょ、ちょっとやめてよ、恥ずかしいっ!」
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