朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「え? 他にもいたっけ? 」

「あなた達の校長先生に雅ちゃん。
亮平先生に結衣子先生も同窓生じゃない」

「あ、本当だ。参加してくれるかな? 」

「当たり前じゃない」

「じゃあ……男子9、女子10」

「男子1人足りないね」

「……父さん忘れてないか?」

「「「あーっ!!!」」」

「え、でも蓮おじさん歌えるの?」

「……まあ、何とかするわ。
蓮だけ参加しないんじゃ、きっと拗ねちゃうもの。私が特訓することにして、人数にいれていいわよ」

「じゃ、これで同数。
男女混声合唱団の出来上りね」

「いや、男女混声合唱団って言っても、どうやって練習するんだ?
俺は名古屋だし、昇ちゃんに光と賢人くんは東京だし、そもそも全員が集まって練習なんて無理だろう?」

「たしかに…」

「お兄ちゃん、大丈夫。宣と考えたの。
宣、説明して」

「うん。
まず、男女混声2部合唱にすることにして、パートを分ける。とりあえず朝倉家は兄ちゃんが下。俺が上。姉ちゃんが上、環が下。そこまではOK? 」

「ああ」

「いいわよ」

元々ソプラノだから問題ない。
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