朝倉家の双子、恋をします！〜めぐり来る季節をあなたと〜

「フィギュアを頼みたいの」

「は？」

「花ちゃんのドレス、セミオーダーですごく思い入れがあるらしいの。だからフィギュアで残せたらな、って賢人くんの案なのよ。作ってもらえる？ 」

「ああ！ もちろんだ。
でもそれなら花だけでいいのか？
旦那と赤ちゃんは？ 」

「え、さすがに３体も大変でしょう？
それに、ドレスはまだ出来上がってないから、時間的にもギリギリになっちゃうみたいなんだけど…」

「写真さえちゃんと手に入れば…多分週末2回費やせば何とかなるよ。
賢人には俺から連絡する」

「本当！？ ありがとう〜！」

自分の得意分野で頼み事をされたからか、かなり満足気な京だった。

こうして、私達は花ちゃんの結婚式に向けてサプライズの準備を始めた。