朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「失礼します」
「お、京! ご苦労」
「お疲れ様です」
「まあ、とりあえず座れ」
ダークブラウンの革張りのソファを勧めながら、自身も1人がけのソファに移動してくる父。長谷川斎(はせがわいつき)、(株)HASEGAWAの四代目社長だ。
俺とそっくりと言われる容姿は、数年前からココアブラウンの髪に白いものが混じり始めたが、年齢を感じさせない若々しさとエネルギーを感じさせる。
「それで、何か浮かんだのか?」
「……まだ……」
大きく溜め息をつく父。
「そうか。まだお前には重荷か? 」
「いや!……考える。
もう少しだけ時間をくれ……ください」
「商品開発をするような時間がないのはわかっているな? 」
「わかってます。
菓子はバームクーヘンでいきます。
定番だけど、そこを変える気はありません」
「じゃあ見せ方だな。
あの大きな会場で、確実に目を惹き付けるものじゃないとダメだ。わかるな? 」
「……はい」
何か会場であっと言わせるような……
「お、京! ご苦労」
「お疲れ様です」
「まあ、とりあえず座れ」
ダークブラウンの革張りのソファを勧めながら、自身も1人がけのソファに移動してくる父。長谷川斎(はせがわいつき)、(株)HASEGAWAの四代目社長だ。
俺とそっくりと言われる容姿は、数年前からココアブラウンの髪に白いものが混じり始めたが、年齢を感じさせない若々しさとエネルギーを感じさせる。
「それで、何か浮かんだのか?」
「……まだ……」
大きく溜め息をつく父。
「そうか。まだお前には重荷か? 」
「いや!……考える。
もう少しだけ時間をくれ……ください」
「商品開発をするような時間がないのはわかっているな? 」
「わかってます。
菓子はバームクーヘンでいきます。
定番だけど、そこを変える気はありません」
「じゃあ見せ方だな。
あの大きな会場で、確実に目を惹き付けるものじゃないとダメだ。わかるな? 」
「……はい」
何か会場であっと言わせるような……