朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「まあ、彼女に作ってもらえるのは悪いことじゃない。幸せなことだからな。
でも甘え過ぎて愛想つかされないようにな。
父さんみたいに、たまには手料理で妻をもてなすくらいのことが出来ないとよそ見されるぞ?
泉ちゃんは美人で社内でもモテモテなんだからな。
わかってるのか?」

「……」

太一といい、父さんといい、今日は説教デーか?
クソッ。
ことある事に両親のラブラブぶりを自慢される息子の身になってみろよな。

「話がそれだけなら帰る。まだ仕事が残ってるんだ」

「近々母屋に寄れ。美央に顔を見せてやれ。泉ちゃんと一緒にな」

「……わかった」


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