朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
親友と久しぶりに会う side泉
「泉! ごめんね、待たせちゃった」

「ううん。大して待ってないよ。
ごめんね〜、突然呼び出しちゃって。
出張だったんじゃないの?」

「今朝帰ってきたの。
でも私の仕事、出張ばかりだからもう慣れっこよ。 それよりどうしたの?」

昨日、ブライダルフェスティバルの案が浮かんだ後、早急に進めるべきことを一覧にした。

少しでも力になりたくて、着物に詳しい撫子に、私が連絡を入れることにしたのだ。

「うん、実は仕事のことなの」

「仕事?
……泉って常務秘書だったよね?」

「ああ、私じゃなくて京のね。
ねぇ、とりあえず先に注文済ませちゃおう」

『美肌効果たっぷりぷるぷる御膳』なるものを、名前に惹かれて2つ注文する。

学生時代はいつも焼肉『一番』で、何も考えず思いっきり焼肉を食べていた時が懐かしい。

御膳が運ばれてくるまでに、ずっと気になっていた姫の話を聞くことにする。
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