朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
プレゼン side京
泉とフェスティバルの方向性を決めた次の日、俺は早速営業部長のもとへ行き、詳細を詰めた。
急ピッチでプレゼン内容をまとめあげる。
そして翌日の夕方、部長と共に社長室を訪れた。
俺の顔色が一昨日とは全く異なったからだろう。父は、プレゼンを安心して聞いていられたようだった。
「では実際には販売を考えていないということか?」
「……正直、既存の引出物に布の価格をプラスするとなると、難しいかと思います。
もちろん仕入れ値をうんと下げることが出来たら、格安で良い布を提供できるでしょう。
実は……子風呂敷で巻く、という案も出ています。それなら安価なものもあり、後で使えるから実用性はあります。
ただ、光沢とか、質感を考えると、ちょっと不向きかもしれません」
「その布はどうするんだ?
風呂敷にしても、どこかに当たってるのか?」
「……泉に確認してもらってます。
同級生に桐野屋呉服店の営業がいるので……」
「ああ、ナコちゃんか。
だったら間違いないな」
さすがに知ってるよな。
泉の幼稚園からの親友だし、学校行事で親とも何度も会っているはずたから。
急ピッチでプレゼン内容をまとめあげる。
そして翌日の夕方、部長と共に社長室を訪れた。
俺の顔色が一昨日とは全く異なったからだろう。父は、プレゼンを安心して聞いていられたようだった。
「では実際には販売を考えていないということか?」
「……正直、既存の引出物に布の価格をプラスするとなると、難しいかと思います。
もちろん仕入れ値をうんと下げることが出来たら、格安で良い布を提供できるでしょう。
実は……子風呂敷で巻く、という案も出ています。それなら安価なものもあり、後で使えるから実用性はあります。
ただ、光沢とか、質感を考えると、ちょっと不向きかもしれません」
「その布はどうするんだ?
風呂敷にしても、どこかに当たってるのか?」
「……泉に確認してもらってます。
同級生に桐野屋呉服店の営業がいるので……」
「ああ、ナコちゃんか。
だったら間違いないな」
さすがに知ってるよな。
泉の幼稚園からの親友だし、学校行事で親とも何度も会っているはずたから。