朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「私が高1の時に、両家で口約束だけの婚約をしたの。正式に結納を交わしたのは成人式の後だったから」
もちろんその話は母から聞いている。
「当時、恋人同士でこの指輪を付けるのが流行していてね、愛と下見に行って、いっくんにこれを買ってもらったの。懐かしいわ……」
本当にいつも一緒にいたんだ。
母と美央おば様……。
私と撫子みたいな感じだったのかな。
「大切な思い出だからこそ2人にもらって欲しいのよ。
愛と私、指輪のサイズが同じだったのよ。
だから泉ちゃんもきっと合うと思うの。
ね、つけてみて? 」
えぇ!
でも、本当にそんな大切なものをいただいていいのだろうか?
斎おじ様の方を見ると、優しく微笑んでいる。
「京、泉ちゃんにつけてあげたらどうだ?」
「え。……いや、俺……近々見に行こうと思ってたんだけど…」
あの時のこと、やっぱり気にしてたんだ。
「京ったら、手作りの物はもちろん素晴らしいと思うけど、女性には外で『私は人のものです! 』って主張できるアイテムが必要なのよ。
それをわかってない。
たまに母屋に寄ってくれたらアドバイスも出来るのに、なかなかこっちに来ないから」
もちろんその話は母から聞いている。
「当時、恋人同士でこの指輪を付けるのが流行していてね、愛と下見に行って、いっくんにこれを買ってもらったの。懐かしいわ……」
本当にいつも一緒にいたんだ。
母と美央おば様……。
私と撫子みたいな感じだったのかな。
「大切な思い出だからこそ2人にもらって欲しいのよ。
愛と私、指輪のサイズが同じだったのよ。
だから泉ちゃんもきっと合うと思うの。
ね、つけてみて? 」
えぇ!
でも、本当にそんな大切なものをいただいていいのだろうか?
斎おじ様の方を見ると、優しく微笑んでいる。
「京、泉ちゃんにつけてあげたらどうだ?」
「え。……いや、俺……近々見に行こうと思ってたんだけど…」
あの時のこと、やっぱり気にしてたんだ。
「京ったら、手作りの物はもちろん素晴らしいと思うけど、女性には外で『私は人のものです! 』って主張できるアイテムが必要なのよ。
それをわかってない。
たまに母屋に寄ってくれたらアドバイスも出来るのに、なかなかこっちに来ないから」