朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「家に帰れば母さんいるじゃん」

「……家で歌ってるところは見れないだろう? 」

……相変わらずラブラブだわ、この夫婦も……。

「よし! そろそろデザートを持ってこよう。
抹茶プリンを作ったんだ」

「わぁ! 嬉しい〜!」

「京、手伝え」

「……はいはい」

斎おじ様、本当にまめだわ。
今日は、私も美央おば様も何もしていない。
お姫様状態だ。
至れり尽くせりっていいなぁ。

「泉ちゃん、お仕事はどう?」

「常務にいろいろ教えてもらってるわ。
すっごく勉強になるの」

「そう。雅ちゃん教えるの上手だもんね。
……あのね、泉ちゃん…」

「……? どうしたの? おば様……」

「うん……。仕事のことなんだけど、誤解のないように聞いてね。
泉ちゃんは、いずれ選択を迫られると思うの。
……言ってる意味、わかるわよね?」

「……はい」
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