朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「泉? なんだよ。こんな所に来いって……え? ……森?」

「京くん! 来てくれてありがとう!」

「……」

「あの……私、行くね?」

「あ、待って! 泉もいてよ」

「え」

どう考えても、私はここに居るべきじゃない。頼まれた時すぐに気付かなかった私もかなり鈍感だけど、これって今から告白するんだよね?

……絶対に見たくない。

里佳子は積極的なだけあって、派手な顔立ちの、かなりの美人さんだ。
自分に自信があるはず。

京だって、そんな綺麗な子に告白されたらきっと嬉しいだろう。
目の前でカップル成立、なんてやめてほしい。

「里佳子、私…」

「京くん! 中学の時からずっと好きだったの。私と付き合ってくれる?」

「……」
「……」
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