朝倉家の双子、恋をします！〜めぐり来る季節をあなたと〜

「ガーデンウエディングを思いついたのはお父さんよ。あそこの発案者ではあるけど、私は思いつきもしなかったのよ？」

「常々思ってたんだ。
日曜日も営業する話が出ていただろう？
でも、普通の営業じゃせっかくのあの空間が活かせないかと思ってな。
もう少し規模を大きくしたワークショップか、クラシックコンサートか……その辺りを考えてた。
ガーデンウエディングは花と葉子の話から思いついただけだ」

「今後もヘブンリーに提供するんだろう？　
A terraceを。いい足掛かりになりそうだね」

「その辺りは、結婚式が終わった後で、蓮、お前にも相談しようと思ってたんだ」

父と伯父の話が正しければ、このウェディングパーティーは新たな商談に繋がるらしい。
本当に……すごいよな……。


皆んなが食べ進める中、花が食べ終わったタイミングをみて話しかけた。
もう、黙ってはいられなかったんだ。