朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
株価を追うくらいしか取り柄のない俺だ。
本当に地味なやつなんだ。
「…お前、本当にそういうとこ、蓮にそっくりだな。
それはお前の才能だ。天から与えられたギフトだよ。
誰にでも向き不向きがあって、逆に花に資産管理をしろと言っても無理だ」
ギフト?
天から与えられた、ギフト……。
「ただ、ひとつだけ真に謝らないといけないことはある」
「……なに?」
「本当はな、真も蓮の時のように、他社で修行させてやりたかったんだ。
若い時にしか出来ない社会勉強をさせてやりたかった。
でもなぁ……お前は手放せないと思ったんだよ。
他社に行って、うちの大事な真がその会社のために使われるのはムカつくって思ったんだ」
「……!!」
うちの大事な、真……?
「だから、蓮と相談して、最初から朝倉に入社させることにした。
お前にとって店舗勤めは、実力が発揮できなくて歯痒いことだろう。
でも、これだけは外せないんだ。いずれ経営者として、朝倉コーヒーのトップに立つためにはな。
真、俺はその蓮譲りの才能は得難いものだと思っている。
朝倉コーヒーにとってのダイヤの原石みたいな存在だと思ってるよ」
本当に地味なやつなんだ。
「…お前、本当にそういうとこ、蓮にそっくりだな。
それはお前の才能だ。天から与えられたギフトだよ。
誰にでも向き不向きがあって、逆に花に資産管理をしろと言っても無理だ」
ギフト?
天から与えられた、ギフト……。
「ただ、ひとつだけ真に謝らないといけないことはある」
「……なに?」
「本当はな、真も蓮の時のように、他社で修行させてやりたかったんだ。
若い時にしか出来ない社会勉強をさせてやりたかった。
でもなぁ……お前は手放せないと思ったんだよ。
他社に行って、うちの大事な真がその会社のために使われるのはムカつくって思ったんだ」
「……!!」
うちの大事な、真……?
「だから、蓮と相談して、最初から朝倉に入社させることにした。
お前にとって店舗勤めは、実力が発揮できなくて歯痒いことだろう。
でも、これだけは外せないんだ。いずれ経営者として、朝倉コーヒーのトップに立つためにはな。
真、俺はその蓮譲りの才能は得難いものだと思っている。
朝倉コーヒーにとってのダイヤの原石みたいな存在だと思ってるよ」