朝倉家の双子、恋をします！〜めぐり来る季節をあなたと〜

「ありがとう〜。遅くなってごめんね！
この度はおめでとうございます」

「ありがとう！ 全然いいんだよ。お仕事お疲れ様。来てくれて嬉しい〜。
長谷川家の皆さんはもう着いてるの？」

「うん。常務……雅伯母様がヘブンリーに落ち着かれたわ。
でも、ごめんね？　お式は京と雅伯母様だけなの。社長は出張で」

「そっか。京くんが来てくれるんだ。嬉しいなぁ〜」

久しぶりに会う花ちゃんは、驚く程髪が伸びていて、とても綺麗になっていた。もちろん元々とっても可愛いんだけど。
仁貴くんも可愛い。
花ちゃんがとっても幸せだということが伝わってきた。

お言葉に甘えてマキシ丈のシャツワンピースをお借りする。

脱衣室で着替えようとしたら、環が付いてきた。
私が着替えている間に環から聞かされたのは、さっきまでの真のこと。

まさかそんな事があったなんて……。

いつも控えめな真が、自ら跡継ぎの話を持ち出したなんて、想像もできていなかった。