朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「何がびっくりしたって、最初に言い出したのがお兄ちゃんだってこと。
お兄ちゃんってさ、自分からそんなこと言うタイプじゃないでしょ? なのに親族が集まってる席で自分から言うんだもん……」
「うん……」
余程思い詰めていたってことだ。
そこでようやく思い出した。
名古屋に会いに行った時、少し様子がおかしかったことを。すぐに気づいたのに、どうしてあのまま放置してしまったんだろう……。
「でもさ、スッキリしたみたいよ?
男泣きして、やるよって言ってた。
仁伯父様に跡継ぎだって言われたんだもの。ううん、皆よ? おじいちゃんにお父さんに花ちゃんに宣まで。皆んなに認められたんだもの」
胸が痛かった。
真が一番悩んでいた時にそばに居られなかった。
「お姉ちゃん。
気にするなって言っても、気にするよね。でも……」
「環……?」
「お兄ちゃん、1人で解決出来たのよ。
いつも双子は通じあってて、妹の私でさえ羨ましかった。でも、ずっとそのままではいられないでしょう? お兄ちゃん、やっと一皮むけたんじゃないかなー。
……喜んであげないとね」
「……うん。そうだね」
本当に、環の言う通りだ。
私達は今、岐路に立っている。
「はぁ……お腹減っちゃった! 」
「お祝い膳、すっごく美味しかったよ! お姉ちゃんの好きな茶碗蒸しもついてた
。冷たいやつ」
「わ、楽しみ〜!」
お兄ちゃんってさ、自分からそんなこと言うタイプじゃないでしょ? なのに親族が集まってる席で自分から言うんだもん……」
「うん……」
余程思い詰めていたってことだ。
そこでようやく思い出した。
名古屋に会いに行った時、少し様子がおかしかったことを。すぐに気づいたのに、どうしてあのまま放置してしまったんだろう……。
「でもさ、スッキリしたみたいよ?
男泣きして、やるよって言ってた。
仁伯父様に跡継ぎだって言われたんだもの。ううん、皆よ? おじいちゃんにお父さんに花ちゃんに宣まで。皆んなに認められたんだもの」
胸が痛かった。
真が一番悩んでいた時にそばに居られなかった。
「お姉ちゃん。
気にするなって言っても、気にするよね。でも……」
「環……?」
「お兄ちゃん、1人で解決出来たのよ。
いつも双子は通じあってて、妹の私でさえ羨ましかった。でも、ずっとそのままではいられないでしょう? お兄ちゃん、やっと一皮むけたんじゃないかなー。
……喜んであげないとね」
「……うん。そうだね」
本当に、環の言う通りだ。
私達は今、岐路に立っている。
「はぁ……お腹減っちゃった! 」
「お祝い膳、すっごく美味しかったよ! お姉ちゃんの好きな茶碗蒸しもついてた
。冷たいやつ」
「わ、楽しみ〜!」