朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「そうなの! しっかりした人なのね。
……ねぇ、バンクロももちろん出店してるわよね? 」

「そりゃ……ちょっと待て」

真が自分のスマホを取りだし、ブライダルフェスティバルのホームページを開いた。

「ああ、あるな。
……あ、明日…」

「なに?」

「メインステージでブライダルファッションショーがある」

「見せて!」

明日、最終日のラストを飾るのがブライダルファッションショーだった。
その名も『幕張ブライダルガールズコレクション』。
有名な女優さんにアイドル、お笑いタレントに名だたる雑誌専属モデルが参加するようだ。
挙げられたモデルの中には姫の名が。

「明日は、全員幕張に揃うってこと?
だから用心しているのかしら、ナコ……」

「……」

真がスマホを操作し、電話をかけだした。

「遅くにすみません。朝倉です」

誰?

「一体どうなっているんですか?
言ったはずです。撫子にあんな格好をさせないでくれと。なのにまだ……」

相手は達矢さん?
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