朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
断れない… side真
単純に「見たい」と思ったんだ。
妹がファッションショーに出るところを。
認めよう。
単なるシスコン兄貴の欲望だ。
泉が昔からあの女優に憧れているのは知っていたからな。
案の定、簡単に乗せられたな。
これから別の道を歩くとはいえ、俺達は双子。切っても切れない双子なのだ。
兄として適切な距離感で泉を守っていけばいい。
妹がショーで輝くところを見てみたいって思ったっていいじゃないか……。
……と思っていたのだが……
「聞いてない!」
「コンセプトは双子戦士イズミの結婚。
それは明らかじゃないか」
確かにあのドレスは双子戦士イズミのドレスだ。だからと言って……。
「シンまで必要ないでしょう?
せめて、ユリウス・ケイ…」
「もちろんユリウス・ケイはマストだよ。
新郎役なんだからさ。
先に新郎が出て、ランウェイの先で待っている。そこへシンにエスコートされた新婦イズミが現れる。そこからは最終回と同じ。
最後にイズミがお約束のセリフを言っておしまい!
……もうさぁ、双子国民なら垂涎モノだよ」
「たっちゃん……それ最高っ!!
真、出るわよね? 出てよ?
お願いっ!」
こいつ……目がマジだ。
「……わかりました」
マジか……
なんでこうなる……
妹がファッションショーに出るところを。
認めよう。
単なるシスコン兄貴の欲望だ。
泉が昔からあの女優に憧れているのは知っていたからな。
案の定、簡単に乗せられたな。
これから別の道を歩くとはいえ、俺達は双子。切っても切れない双子なのだ。
兄として適切な距離感で泉を守っていけばいい。
妹がショーで輝くところを見てみたいって思ったっていいじゃないか……。
……と思っていたのだが……
「聞いてない!」
「コンセプトは双子戦士イズミの結婚。
それは明らかじゃないか」
確かにあのドレスは双子戦士イズミのドレスだ。だからと言って……。
「シンまで必要ないでしょう?
せめて、ユリウス・ケイ…」
「もちろんユリウス・ケイはマストだよ。
新郎役なんだからさ。
先に新郎が出て、ランウェイの先で待っている。そこへシンにエスコートされた新婦イズミが現れる。そこからは最終回と同じ。
最後にイズミがお約束のセリフを言っておしまい!
……もうさぁ、双子国民なら垂涎モノだよ」
「たっちゃん……それ最高っ!!
真、出るわよね? 出てよ?
お願いっ!」
こいつ……目がマジだ。
「……わかりました」
マジか……
なんでこうなる……