朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
「良いコラボだな。
京も撫子も仕事を楽しんでる……」
「うん! 私もそう思う。
ショーケースの中のバームクーヘン、すごく輝いてたよね」
「……昔、あいつから粘土細工でバームクーヘンをもらったの覚えてるか?」
あ。同じこと考えてたんだ!
「もちろんだよ。私もあの時のこと、思い出してたの。双子と京の思い出だよね。
京って、あの頃から本当にHASEGAWAのお菓子が好きだったんだね」
「……ああ。
あいつは立派だよ。
好きなものに対して一途でずっと変わらない。
HASEGAWAは安泰だな。
まあ、俺も負けないけど」
「フフフ、うん。真も京も大丈夫。
頑張ってね」
「ああ」
それから、私達は桐野屋のブースで楽しそうに接客する撫子を見やった。
撫子の笑顔には無理がない。
むしろ、心から仕事を楽しんでるように見えた。
撫子は強い。いつも前向きで、与えられたことを、最大限楽しむ強さがある。
ふと、撫子を見る兄に目を向ける。
そこには優しい眼差しで撫子を見守る兄がいた。
2人がうまくいきますように。
いつか撫子が家族になりますように。
言葉には出さず、心の中でそう願った。
京も撫子も仕事を楽しんでる……」
「うん! 私もそう思う。
ショーケースの中のバームクーヘン、すごく輝いてたよね」
「……昔、あいつから粘土細工でバームクーヘンをもらったの覚えてるか?」
あ。同じこと考えてたんだ!
「もちろんだよ。私もあの時のこと、思い出してたの。双子と京の思い出だよね。
京って、あの頃から本当にHASEGAWAのお菓子が好きだったんだね」
「……ああ。
あいつは立派だよ。
好きなものに対して一途でずっと変わらない。
HASEGAWAは安泰だな。
まあ、俺も負けないけど」
「フフフ、うん。真も京も大丈夫。
頑張ってね」
「ああ」
それから、私達は桐野屋のブースで楽しそうに接客する撫子を見やった。
撫子の笑顔には無理がない。
むしろ、心から仕事を楽しんでるように見えた。
撫子は強い。いつも前向きで、与えられたことを、最大限楽しむ強さがある。
ふと、撫子を見る兄に目を向ける。
そこには優しい眼差しで撫子を見守る兄がいた。
2人がうまくいきますように。
いつか撫子が家族になりますように。
言葉には出さず、心の中でそう願った。