朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
馴染みのある音楽が流れる。
さっきまで流れていた音楽と違い、突然のアニメソングに会場がざわめく。
一瞬暗くなるランウェイ。

京の出番だ。

暗いランウェイを1番先まで歩いていく。
突然明るくなる舞台。
そこにはユリウス・ケイの姿。
突然現れたユリウス・ケイに騒然とする会場。

ユリウス・ケイは待っている。

そこへ、シンに導かれたイズミの姿が舞台そでに現れる。
手には白百合のブーケ。

「シンとイズミ!?」

「本物!? 実写版!?」

「2nd ステージの最終回のシーンだわ!」

そんな声が下界から聞こえる。

堂々と、自信を持って。
亜希さんに言われた言葉を思い出す。

私の隣には真がいる。
だから絶対に大丈夫。

そんな想いで、背の高い兄を見上げる。
すると、真が頭にキスをしてきた。
これは昔からよくされていたから、すごく落ち着く行為。
私の緊張を解こうとしてくれている。
なのに、会場からは悲鳴が。
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