朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
高校時代の許嫁事件 side京
俺達が付き合い始めるまでには、長い長い道のりがあった。
…いや、ちょっと違うか。
単に俺がヘタレすぎて、道のりが長くなっただけかもしれない。
直線距離は、確実に短いはずだったのだ。
長い道のりになったきっかけの、その最たるものが、高校1年の入学直後のことだった。
この時の俺は、窮地に陥っていた。
◇
「……許嫁? なんだよ、それ。
………京、説明しろ」
…いや、ちょっと違うか。
単に俺がヘタレすぎて、道のりが長くなっただけかもしれない。
直線距離は、確実に短いはずだったのだ。
長い道のりになったきっかけの、その最たるものが、高校1年の入学直後のことだった。
この時の俺は、窮地に陥っていた。
◇
「……許嫁? なんだよ、それ。
………京、説明しろ」