朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
ただそんな事は、言い訳でしかない。
付き合い方を考えればよかっただけの話であって、泉との関係をはっきりさせなかったのは俺のミスだ。

遅いと思う。今更だと思う。
でも言いたいんだ。
どうしても。
今言わないと、未来に繋げない。




「俺が好きなのは泉だ。
ずっとずっと、泉が好きだった。
でも、3人でいるのが楽しくて、言い出せなかった。
……森には、とっさに許嫁がいるって言ったけど、そんなのいないから。
親に決められた許嫁なんていないよ。
森の矛先が、泉に行かないように、ああ言っただけだ」

「京……!!」

「…やっと言ったか……。
このヘタレが。遅いんだよ! 
親父さんを見習え。
…しかし、森か……。
また厄介なヤツに告られたんだな」

「……」
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