朝倉家の双子、恋をします!〜めぐり来る季節をあなたと〜
その通りだよ。泉まで利用して。

せめて、あそこに泉がいなかったら……。

そもそも、泉が呼び出してなかったら、家庭科室には行ってなかっただろう。

「けど……お前、馬鹿じゃないんだから、この後どうなるか、わかってるんだよな?」

「……俺…」

「私、京とは付き合えない!!」

突然、泉が叫んだ。

「「泉!?」」

「あんな事言って、京と付き合えるわけないじゃない!
……京のバカ。 大バカだよ‼︎ 」

「い、泉っ……」

「……ハァ…泉の言う通りだ。
お前は大バカだ。
今まで散々時間はあったのに。
森みたいなヤツ、敵に回したら1番厄介なヤツじゃないか。
お前が言った事、明日になれば学園中が知ってるはずだぞ。アイツのフォロワーはかなりの数だからな。
仮にその許嫁が実は泉だったと言ったとしても、その場で言わなかったんだ。泉が騙したように取られるだろう。
少なくとも……高校の間は、お前達付き合えないと思う。
お前の嘘で、泉が虐められるのはごめんだ。」
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