朝倉家の双子、恋をします！〜めぐり来る季節をあなたと〜

黒エプロンを外した真に連れられて、2階へと上がる。

1階と違い、さらに明るく、アースカラーのゆったりとしたソファーがそこら中に並べられている空間は、癒しそのものだった。

「2階はリザーブ出来るんだ。
テーブルチャージをいただくけど、ほぼ毎日満席で、ランチタイムはひと月先まで予約が入ってる」

「へぇ〜！　すごく盛況なんだね」

「こっちだよ。
全員で来るってわかってたら、もっと広い席を用意したんだけど。四人掛けなんだ。
補助の椅子を入れたらなんとか……」

座り心地の良さそうな大きなソファだけど、たしかに四人掛けだ。
でも、女子なら3人余裕で座れる。

「真、心配しなくても詰めて座るから大丈夫よ？　泉と環と3人で座るから」

お母さんの言う通りだ。
家族なら触れ合っても気を使うことがないし。全く問題ない。