愛するあなたへ〜blue roseを私にください
「これからも、宜しくお願いします!」
「当たり前だよ!」
「春花ちゃん、何を今更、水くさいなぁ」
「春姉、頑張るからな、俺達」
皆の笑顔に囲まれて、私は覚悟を決めた。
家に戻り、お父さんに伝えた。
「お父さん、私、お見合いするわ。いつ?」
「今度の土曜日だ。春花・・・」
「必ず、この会社守るから」
今日、帰って翔さんに会いに行こう。
そして・・・
翔さんにお別れを言わないと・・・
お昼に翔さんから電話があった。
「春花、無事着いてる?」
「はい、工場の皆さんにも久々に会って、喜んでくれました」
「それなら良かったよ」
「翔さん、今日は家にいますか?」
「今日は、どうしても外せない取引先の来客があるから、夜には戻れるかなぁ」
「分かりました。じゃあ、また連絡します」
「うん、わかったよ。ゆっくりしておいで」
本当の事を言うと、翔さんを傷つけてしまう。
私は、涙で霞んで見える手元の紙に、日付と名前を書き、『退職届』と書いた封筒に入れた。
その日の夜、会社の最寄り駅に着いてから、翔さんに電話を掛けた。
「翔さん、今どこにいますか?」
「あぁ、あと1時間くらいしたら事務所出るから」
「わかりました」
私は急いで事務所へと向かった。
事務所には誰もいない。
真っ暗の中を社長室に向かって足を進めた。
ノックをすると翔さんがドアを開けた。
「春花・・・明日帰ってくるんじゃなかったの?」
「当たり前だよ!」
「春花ちゃん、何を今更、水くさいなぁ」
「春姉、頑張るからな、俺達」
皆の笑顔に囲まれて、私は覚悟を決めた。
家に戻り、お父さんに伝えた。
「お父さん、私、お見合いするわ。いつ?」
「今度の土曜日だ。春花・・・」
「必ず、この会社守るから」
今日、帰って翔さんに会いに行こう。
そして・・・
翔さんにお別れを言わないと・・・
お昼に翔さんから電話があった。
「春花、無事着いてる?」
「はい、工場の皆さんにも久々に会って、喜んでくれました」
「それなら良かったよ」
「翔さん、今日は家にいますか?」
「今日は、どうしても外せない取引先の来客があるから、夜には戻れるかなぁ」
「分かりました。じゃあ、また連絡します」
「うん、わかったよ。ゆっくりしておいで」
本当の事を言うと、翔さんを傷つけてしまう。
私は、涙で霞んで見える手元の紙に、日付と名前を書き、『退職届』と書いた封筒に入れた。
その日の夜、会社の最寄り駅に着いてから、翔さんに電話を掛けた。
「翔さん、今どこにいますか?」
「あぁ、あと1時間くらいしたら事務所出るから」
「わかりました」
私は急いで事務所へと向かった。
事務所には誰もいない。
真っ暗の中を社長室に向かって足を進めた。
ノックをすると翔さんがドアを開けた。
「春花・・・明日帰ってくるんじゃなかったの?」