愛するあなたへ〜blue roseを私にください
私は黙って、笑顔を保った。
「もうすぐで仕事終わるから、待ってて」
翔さんは自分のデスクに戻って、パソコンに向かい、仕事を始めた。
言わなければ・・・
深呼吸をして、翔さんの前に立った。
「どうしたの?そんなかしこまった顔して」
「社長、今までお世話になりました」
退職届を翔さんの前に出した。
翔さんは黙って、退職届と私の顔を見る。
「どういう・・・こと?」
「会社を、辞めさせて下さい」
しばらく、翔さんは黙っていた。
ゆっくりと私を見つめ、静かに問う。
「理由は?」
涙を堪えるのに必死で、言葉が出せない。
こんなに好きなのに。
せっかく気持ちを伝えられたのに。
でも、両親の会社を守りたい。
「すみません」
その一言だけようやく声が出た。
一礼して、早くその場から離れたくて、振り向いてドアに向かって歩き出した。
ドアノブに手を掛けた時、その手を翔さんに掴まれ、そのまま胸に抱き寄せられる。
「例え会社を辞めることは受理したとしても、俺の傍から離れることは絶対に許さない」
翔さんから離れようとしても、力強く抱きしめられ、離れられない。
「他に好きなやつができたのか?もしそれで離れても、俺は全力で奪いに行くぞ」
私は首を横に振った。
「離れようとするくらい俺の事が嫌いになったのか?」
「ち、違います」
そんなこと有り得ない。
こんなに好きなんだから。
翔さんが私の肩に手を掛け、ゆっくりと体を離し、悲しい目で私を見つめた。
「もうすぐで仕事終わるから、待ってて」
翔さんは自分のデスクに戻って、パソコンに向かい、仕事を始めた。
言わなければ・・・
深呼吸をして、翔さんの前に立った。
「どうしたの?そんなかしこまった顔して」
「社長、今までお世話になりました」
退職届を翔さんの前に出した。
翔さんは黙って、退職届と私の顔を見る。
「どういう・・・こと?」
「会社を、辞めさせて下さい」
しばらく、翔さんは黙っていた。
ゆっくりと私を見つめ、静かに問う。
「理由は?」
涙を堪えるのに必死で、言葉が出せない。
こんなに好きなのに。
せっかく気持ちを伝えられたのに。
でも、両親の会社を守りたい。
「すみません」
その一言だけようやく声が出た。
一礼して、早くその場から離れたくて、振り向いてドアに向かって歩き出した。
ドアノブに手を掛けた時、その手を翔さんに掴まれ、そのまま胸に抱き寄せられる。
「例え会社を辞めることは受理したとしても、俺の傍から離れることは絶対に許さない」
翔さんから離れようとしても、力強く抱きしめられ、離れられない。
「他に好きなやつができたのか?もしそれで離れても、俺は全力で奪いに行くぞ」
私は首を横に振った。
「離れようとするくらい俺の事が嫌いになったのか?」
「ち、違います」
そんなこと有り得ない。
こんなに好きなんだから。
翔さんが私の肩に手を掛け、ゆっくりと体を離し、悲しい目で私を見つめた。