愛するあなたへ〜blue roseを私にください

嵐のような1週間だった。

お父さんもお母さんも安堵の気持ちからか、涙を流しながら喜んでいた。
「姉ちゃんにこんな素敵な彼氏が出来るなんてね」
「余計なこと言わないで」
私もほっとして、涙が止まらなかった。
「では、今日はこれで失礼致します」
「どうぞ、遠慮なくゆっくりしていってください」
「ありがとうございます。春花さんも先週はすぐに帰って来ましたし、今日はご家族皆さんでゆっくりとしてください」
翔さんは挨拶をして、玄関へと向かった。
「翔さん・・・」
「ゆっくり親孝行してね」
翔さんは微笑んで、帰って行った。

翔さん、疲れただろうな・・・
それに、大型案件、抱えてるって佐野さんから聞いてたから、今から事務所に行って、きっと明日も仕事なんだろう・・・
翔さんに出逢って本当に良かった・・・