愛するあなたへ〜blue roseを私にください
午後からの面接に2人来たが、1人は今までにうちに来たタイプにはいなかった女性だった。

「彼女のことかな?」
その子は、色が白く、小柄で、小さな丸顔で目が大きく二重で、どこか憎めない感じで、可愛らしかった。
「あっ、つまずいた」
きょろきょろ恥ずかしそうに周りを見ていた彼女。
「ふっ、可愛い」
ずっと見ていたくなる子だなぁ。
「佐野さんのお眼鏡に叶うといいけどな」
そう思いながら、社長室に戻った。

「社長、今いいですか?」
「大丈夫ですよ」
「面接の結果ですが、この子、2次に上げたいんです」
佐野さんがデスクに置いた履歴書は、愛らしい彼女だった。
「日比野さん?」
「素直さがにじみ出ていました。1度会ってみてください」
「わかりました。では日程調整お願いします」
佐野さんが気にいった子か・・・
日比野さん、会うの楽しみだな。

2次面接で、俺は日比野さんの魅力が良く分かった。
話し方も穏やか、空気感に清らかさが漂っている。
笑顔は愛くるしく、謙虚さがあって、親御さんが大切に育てたことも感じ取れた。
そして、彼女の言葉も嬉しかった。
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