愛するあなたへ〜blue roseを私にください
「緊張しなくていいよ。秘書の仕事と言っても、ほぼ自分でするんでね。書類の準備などが主かな。宜しくね」
「はいっ、何でも言って下さい!」
彼女の真っ直ぐな目に、心が揺さぶられる。
いつも周りに近づいて来る女性とは、俺を見る目つきが違う。
今まで身近にいなかったタイプだ。
「じゃあ、早速だけど、これ10部印刷して、ホッチキスで止めてくれる?あっ、分けてホッチキス止めするから、印刷したら、社長室に来て」
「はい」
彼女は10部印刷した後、社長室に戻って来た。
「社長、どのような組み合わせで止めるか、教えていただけますか?」
彼女が俺の説明を一生懸命聞く姿は、ただのホッチキス止めなのにと、ふと笑いが出て来た。
「ホッチキスで止めるだけなのに、凄く真剣だね?」
「もちろんです!社長がせっかく作った資料をきちんとお渡ししたいですし、お客様にもお金をいただいていますから、お客様の物でもありますし」
「確かにそうだね。ありがとう」
基本的なことだけど、そこまで思わずに仕事をしていることも多い。
彼女に備わっている感性だろう。
凄く嬉しかった。
自分が事務所を始めた頃の気持ちに立ち戻った気がした。
その言葉を聞いてか、真剣に取り組む彼女は、頭を撫でてあげたい気持ちに駆られるほど、微笑ましい。
「社長終わりました」
「ありがとう、またお願いするよ」
「はい、またお声掛け下さい」
彼女は一礼して社長室を出て行った。
「はいっ、何でも言って下さい!」
彼女の真っ直ぐな目に、心が揺さぶられる。
いつも周りに近づいて来る女性とは、俺を見る目つきが違う。
今まで身近にいなかったタイプだ。
「じゃあ、早速だけど、これ10部印刷して、ホッチキスで止めてくれる?あっ、分けてホッチキス止めするから、印刷したら、社長室に来て」
「はい」
彼女は10部印刷した後、社長室に戻って来た。
「社長、どのような組み合わせで止めるか、教えていただけますか?」
彼女が俺の説明を一生懸命聞く姿は、ただのホッチキス止めなのにと、ふと笑いが出て来た。
「ホッチキスで止めるだけなのに、凄く真剣だね?」
「もちろんです!社長がせっかく作った資料をきちんとお渡ししたいですし、お客様にもお金をいただいていますから、お客様の物でもありますし」
「確かにそうだね。ありがとう」
基本的なことだけど、そこまで思わずに仕事をしていることも多い。
彼女に備わっている感性だろう。
凄く嬉しかった。
自分が事務所を始めた頃の気持ちに立ち戻った気がした。
その言葉を聞いてか、真剣に取り組む彼女は、頭を撫でてあげたい気持ちに駆られるほど、微笑ましい。
「社長終わりました」
「ありがとう、またお願いするよ」
「はい、またお声掛け下さい」
彼女は一礼して社長室を出て行った。