いつかキミが消えたとしても
顔を洗ったついでにお風呂に入ろうと湯船にお湯を貯めていく。


どんどんたまっていくお湯を見つめていると、自分の顔がぐにゃりと歪んで写っていた。


今自分はどんな顔をしているだろう?


うまく笑えているだろうか?


わざとらしく満面の笑みを浮かべてみたけれど、お湯にうつった顔はぐにゃぐにゃゆがむばかりで、よくわからなかったのだった。
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