いつかキミが消えたとしても
☆☆☆
その日の放課後、舞は青っちに呼ばれて教室内にとどまっていた。
理由は聞かされないまま『少し待っていてほしい』と言われたのだ。
それを聞いた舞は心臓が飛び出しそうなほど緊張した。
昼間に告白の話をしたばかりで、妙な期待をしてしまう。
3人は舞へ向けて『頑張れ!』とだけ言って、先に帰ってしまった。
告白場面を見られていていいのなら、残ると言われたけれど、舞が断ったのだ。
でもまさか青っちの方からこんな風に声をかけてくれるとは思ってもいなかった。
誰もいなくなった教室で青っちを待っている間、心臓はこわれてしまうんじゃないかと思うほど早鐘を打っていた。
そして「待たせてごめん」と言う声が聞こえたとき、舞は勢いよく振り向いた。
「英介?」
その声は女性っぽく、とても青っちとは似ても似つかないものだった。
英介はもじもじとした様子で教室内に入ってくる。
「どうしたの英介? 青っちは?」
廊下から顔を出して見てもどこにも青っちの姿はない。
自分をここへ残るように伝えたのは青っちなのに、どうしたんだろう?
その日の放課後、舞は青っちに呼ばれて教室内にとどまっていた。
理由は聞かされないまま『少し待っていてほしい』と言われたのだ。
それを聞いた舞は心臓が飛び出しそうなほど緊張した。
昼間に告白の話をしたばかりで、妙な期待をしてしまう。
3人は舞へ向けて『頑張れ!』とだけ言って、先に帰ってしまった。
告白場面を見られていていいのなら、残ると言われたけれど、舞が断ったのだ。
でもまさか青っちの方からこんな風に声をかけてくれるとは思ってもいなかった。
誰もいなくなった教室で青っちを待っている間、心臓はこわれてしまうんじゃないかと思うほど早鐘を打っていた。
そして「待たせてごめん」と言う声が聞こえたとき、舞は勢いよく振り向いた。
「英介?」
その声は女性っぽく、とても青っちとは似ても似つかないものだった。
英介はもじもじとした様子で教室内に入ってくる。
「どうしたの英介? 青っちは?」
廊下から顔を出して見てもどこにも青っちの姿はない。
自分をここへ残るように伝えたのは青っちなのに、どうしたんだろう?