いつかキミが消えたとしても
☆☆☆

「舞、さすがにつまらなさそうだねー」


青っちが入院して2日が過ぎていた。


予定では明日退院できるはずだ。


「まぁね……」


舞は教室のベランダでいつもの4人で並んでお弁当を食べたところだった。


だけど青っちのいない学校は寂しくて、1人でため息ばかり吐いている。


「明日退院したら、明後日からは学校に来られるってことでしょう? いつまで暗い顔してんの」


恵美に言われて舞は笑顔を作ってみた。


でもそれはぎこちなかったようで淳子と愛に同時に笑われてしまった。


そんなに変な顔だったかと自分の頬を両手で包み込む。


「入院してからも毎日連絡取り合ってるんでしょう?」


恵美に聞かれて舞はうなづいた。


付き合いだしてから連絡していない日は1日もない。


入院してからもそれは変わらなかった。


病院の食事が終わた後、青っちは必ず電話やメッセージをくれている。


トレーニングしたいと医師に申し出てみたけれどダメだったとか、元気なのになにもできないから暇すぎるとか、早く退院して舞とデートがしたいとか。


そんな内容が多かった。
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