いつかキミが消えたとしても
☆☆☆

青っちは小学生の頃体が小さくて、よくイジメられていたよね。


それを私が助けてあげていたの。


青っちはその後転校しちゃって、あえなくなった。


だけど高校に入ってから、いきなり再開できたよね。


あの時は本当にビックリした。


青っちはもう弱くなくて、とても強くてやさしい人になっていて、最初は誰だかわからなかった。


小学校の頃青っちを助けてあげていた私はいじめられっ子になっていて、それを青っちに話すことができなかった。


青っちは転校してきてからすぐに私に気がついてくれて、3人組から助けてくれた。


それに、みんなと仲良く橋渡しまでしてくれた。


英介に告白されて、でも私の心の中には青っちがいた。


青っちと初めてのデート、初めてのキス。


それから、青っちが透明病を発症した日……。


どれもが大切な思い出。


青っちと、私の、思い出。
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