いつかキミが消えたとしても
お友達が迎えに?


なにを言ってるんだろう。


今日は遊びに行く予定になんてしていないし、なにより私に友達はいない。


一体誰が来たんだろうとバッグを手に恐る恐る部屋を出る。


部屋を出て右手にある玄関へ視線を向ける、大きな体が立っているのが見えてギョッとした。


「舞!」


青っちがぶんぶんと手を振っている。


見間違いではないかと目をこすってみたけれど、玄関先にいる青っちの姿が消えることはなかった。


「あら舞、そんな格好でデートに行くの?」


舞の服装を見た母親が顔をしかめる。


「え、デートって?」


わけがわからず混乱する。


どうしてここに青っちが。


っていうか、デートってなに!?
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