いつかキミが消えたとしても
しかし隣の青っちはすでにお弁当箱を広げて豪快にご飯を頬張ってしまっている。
青っちをひとり残して行くわけにはいかなくて、舞は渋々お弁当箱を広げた。
朝も忙しい橋本家では、舞が自分の分と母親の分のお弁当つくっている。
と言っても前の晩の残り物と、冷凍食品だ。
「舞はいつも自分で弁当をつくってるんだ」
なにを思ったのか青っちが恵美たちへ向けてそう言った。
何言ってんの!
恵美たちが舞のお弁当ん興味を持つわけがない。
そう思っていたが「へぇ、すごいじゃん」と、恵美の声が聞こえてきて、舞はご飯を喉につまらせそうになってしまった。
まさかそんな反応をしてもらえるとは思っていなかった。
「恵美も手作りだよ。将来料理研究家になりたいんだって」
会話に入ってきたのは淳子だ。
淳子は自分のしてきたことを忘れてしまったかのように、満面の笑みをこちらへ向けている。
「そ、そうなんだ」
「うん。そういえば舞の家って母子家庭だっけ? じゃあ舞も料理できるんじゃないの?」
ぶっきらぼうだけれど会話を続ける恵美に、舞は「う、うん。少しだけど」と、ぎこちなく答える。
青っちをひとり残して行くわけにはいかなくて、舞は渋々お弁当箱を広げた。
朝も忙しい橋本家では、舞が自分の分と母親の分のお弁当つくっている。
と言っても前の晩の残り物と、冷凍食品だ。
「舞はいつも自分で弁当をつくってるんだ」
なにを思ったのか青っちが恵美たちへ向けてそう言った。
何言ってんの!
恵美たちが舞のお弁当ん興味を持つわけがない。
そう思っていたが「へぇ、すごいじゃん」と、恵美の声が聞こえてきて、舞はご飯を喉につまらせそうになってしまった。
まさかそんな反応をしてもらえるとは思っていなかった。
「恵美も手作りだよ。将来料理研究家になりたいんだって」
会話に入ってきたのは淳子だ。
淳子は自分のしてきたことを忘れてしまったかのように、満面の笑みをこちらへ向けている。
「そ、そうなんだ」
「うん。そういえば舞の家って母子家庭だっけ? じゃあ舞も料理できるんじゃないの?」
ぶっきらぼうだけれど会話を続ける恵美に、舞は「う、うん。少しだけど」と、ぎこちなく答える。