いつかキミが消えたとしても
☆☆☆

『俺のこと好きすぎてずっと一緒にいたいとか?』


それは半分図星だった。


いつの間にか、いやきっと青っちと再開したあの日から、舞は青っちに惹かれていた。


男らしくなって再開した青っちは強くて優しくて、まるで太陽のような存在だった。


青っちがいなければ舞は未だにイジメられ続けていたかもしれない。


教室から逃げてトイレに駆け込んだ舞は冷たい水で少し乱暴に顔を洗った。


それでも赤い顔はなかなか収まってくれない。


「私は青っちのことが好き?」


鏡の中の自分へ向けてそう質問すると、当然だというように頷き返された。


もちろん、自問自答したに過ぎない。


だけどそうして確認することで、舞はようやく自分の中での青っちの存在の大きさに気がつくことができたのだった。
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