【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
けどわたしの答えは……すでに決まっている。
その答えは、クリスマスのその日まで取っておくことにする。
「美味しいレストラン、また予約するよ。楽しみにしてて」
「……うん、ありがとう」
クリスマスの日ーーー。
それがわたしたちにとって新たな未来を決める日になるんだ。
「陽花、重いだろ?持つよ」
「ありがとう」
干した洗濯物をバルコニーに干してくれる夫を見て、わたしは少しだけ笑顔になった。
……夫は優しい。夫は気遣いの出来る人だ。わたしにとって夫は、なんの申し分のない人。わたしにはもったいないくらいの人なのだ。
「……ねぇ、千洋」
わたしはそっと夫の名前を呼ぶ。
「ん?どうした?」
夫とあの時、結婚した時みたいな感覚になぜかなった。
「わたし、千洋にまだ聞いたことなかったことがあるんだけど、聞いてもいい?」
「ああ、いいよ」
わたしはずっと聞きたかったことを、夫に聞くことにした。
「千洋は……わたしと結婚しようと思ったのはいつ?」
「え?なんだ、急に……」
「教えて、聞きたい」
「んー……初めて出会った時から、かな」