【完結】不倫夫との離婚計画〜3ヶ月後に離婚します〜
「陽花にほしいものがあれば、プレゼントしたいんだ」
「でも……」
わたしの答えによっては、わたしたちは離婚してしまうかもしれないのに……。なのになぜ、プレゼントしたいと言ってくれるのだろうか……。
「せっかくのクリスマスだ。 もし離婚することになったとしても……離婚届を提出するまでは、俺たちは夫婦だから」
夫の言葉にわたしは、ただ夫の目を見つめることしか出来なかった。
「千洋……」
「クリスマスプレゼント、考えておいてくれ」
「……ごめんね、千洋」
わたしはただ、その一言しか言えなかった。他に何を言えばいいのか、分からなかった。
こんな風にさせてしまったのには、わたしにも原因がある。……ううん、わたしかもしれない。
そう思うだけで、後悔が頭をよぎる。
「謝らないでくれ、陽花。こうなってしまったのは、俺のせいだから。……だから俺が陽花のためにしてやれることがあるなら、何でもしてやりたいんだ」
「……ありがとう、千洋」
夫の気持ちは十分に伝わった。だからこそ、それ以上わたしは何も望めない。
子供も出来たからこそ、それ以上は何も望めない……。